全国のJAの事業取扱高が今年上半期も貯金を除くほかは、すべて前年同期を下回った。
JA全中が12月13日に発表した上半期総合JA経営速報によると、事業総利益は約9861億円で、前年同期より2.5%減った。経常利益は約580億円で45%と大幅な落ち込みだが、これは前年同期にJA共済連の一斉統合による合併交付金の収入があったことの反動だ。速報の集計対象は897JA。
事業別では、信用事業の取扱高では貯金が前年同期より3.1%増と引き続き伸びた。これは郵便貯金の満期対策とペイオフ解禁をひかえた対策で個人貯金の取り込みを図ったことなどによるとみられる。販売品販売高は増加が16県、減少が27県とばらつきがみられた。