JA全国教育センターは、地球環境保全などに関する一連の国際規格であるISO14000シリーズの中核ともいえるISO14001=環境マネジメントシステムの認証を、世界的審査機関であるBSI(英国規格協会)によって取得した。
今回の認証取得の環境目的・目標として、教育センター内の電気・紙類などの使用料削減、ゴミ分別の徹底と削減に取組むことになるが、5年後の目標(2000年度基準)は、電気使用量の10%、紙使用量の20%低減をめざしている。なお2002年度は電気5%、紙10%の低減を目標としている。
JA全国教育センターが認証取得したISO14001は、国内でも7000社余りの企業や研究機関などが取得しているが、JAグループでも2000年に(株)いるま野サ−ビス(4月)、JA全農営農・技術センター(6月)が取得し、昨年はJAながの(8月)、JAしみず市(9月)が認証取得している。
◆経営マスターコースに環境マネジメントを盛り込む
同センターは、平成11年4月に「JA経営マスターコース」を新たに開設し、現在4期生を募集しているが、14年度より認証取得したISO14001による環境マネジメント教育を、マスターコース等の研修カリキュラムに盛り込む。5年後にはマスター修了生を中心に「環境内部監査員」資格取得者200名を目標に養成したい考えだ。
ISO14001は、具体的には組織のトップが環境方針を立て、いわゆるPDCAサイクル(Plan・Do・Check・Act)に基づき、環境負荷の低減や公害の発生・事故等の未然防止を行うもので、その取組みは長期にわたり継続的になされることが要求されるが、マスター修了生は、「環境内部監査員研修」(平成14年度カリキュラム)により、出身JAにおけるISO認証取得に積極的に関わり、さらには環境への取組みを考えたJA経営の普及に貢献することとなる。
同センターは、今後も地域住民・関係JAなどと環境・自然、農業に関わる日常的なコミュニケーションと相互理解をいっそうはかっていくことにしている。