JA全農の営農総合対策部は情報誌「営農ミニレター」に連載した提言をまとめ「“農業はほんとにすごい”さて農協はどうする」と題した冊子を1月末に発刊した。農業者や外部の識者計68人分を収録した。
それぞれが短文だけに、JAは営農指導とか生活指導というが、『指導』という言葉は「取り下げたほうがよい」とか、JAは事業家的な農業者を疎外しているが、「もっと柔軟な対応が必要」といった端的に問題点をついた提言が多い。
また各JAは農業振興計画を作っているが、「相変わらずの内容に……ためいきが出る」という感想に始まる提言は、農協管内の生産額などを並べても農家にとっては意味がないとし、担い手個々の経営目標の積み重ねで「目標を実現していく手順が必要」とした。
厳しい批判もあるが、その内容は共通してJAへのエールとなっている。
同冊子は平成10年7月から昨年9月までの連載を▽組織▽女性▽生産▽流通・販売など7つのテーマ別に編集し、読みやすくした。農文協ブックセンターで販売中(1部500円)。