農水省生産局長の私的懇談会「農作業安全研究会」(座長:澁澤栄東京農工大学教授)は3月18日の第5回研究会で「農作業安全のための指針(案)」を取りまとめた。
農業者の高齢化により農作業事故死亡者数は毎年400人程度となっており、安全対策の徹底が求められていることから、昨年6月から同研究会が開催されてきた。
指針は、新たな農業機械の普及をふまえ、農作業を安全に行うために必要な留意事項を、農作業全般に共通する「基本事項」と乗用型機械、歩行型機械など農業機械の主要類型ごとの「機種グループ別事項」としてまとめているのが特徴。
また、安全確保のための地域での体制整備や効果的推進などの方向を盛り込んだ推進策もんまとめた。報告を受け農水省は、今後、指針をとりまとめ都道府県に通知する。