農水省は3月26日、国が定める野菜の標準規格を廃止し、出荷規格の簡素化方針を打ち出し地方農政局など関係団体に通知した。
標準規格の廃止で生産者にとっては(1)細分化した規格の廃止で選別、出荷労力が軽減される、(2)輸入野菜に対抗できる産地を確立するための生産・流通コストの削減につながるとし、消費者にとっては、(1)より安価な価格での野菜供給が可能になる、(2)ばら流通の促進、過剰包装の廃止で選択の幅が広がるとしている。
また、簡素化を推進するための基本方針では「低コストタイプ」、「契約取引タイプ」など産地の戦略に応じたモデルを提示。簡素化実現に向け、トータルな物流改革のなかで位置づけること、産地間連携を形成する、などノウハウも示した。