農政ニュース／ＪＡＣＯＭ

　４月１日、東京・大手町のＪＡビルで平成14年度ＪＡ全国機関新規採用職員県研修会が開かれ、244人のフレッシュマンが参加した。ＪＡ全中の原田睦民会長は「諸君へ」と題して基調講演。全農子会社や一部ＪＡの食品偽装表示事件に触れ、ＪＡグループが「存在意義を問われるゆゆしき事態になっている」、こうした不祥事を起こせば「市場から撤退させられることを肝に銘じてほしい」と冒頭からコンプライアンス（法令遵守）の重要性を説いた。
　そのうえで、ＪＡグループが、競争や経済効率優先ではなく「共生」をテーマにし、「農の持つ力を最大限に発揮しながら、持続可能な経済と均衡ある発展をめざしている」ことを訴えた。また、変化の激しい時代にあって「変化のスピードに的確に対応してほしい」と語りかけ「一人ひとりが次々に新しいアイデアを出し、失敗を恐れずにチャレンジしてほしい」と激励した。

　今年度のおもな全国機関の新卒採用人数はつぎのとおり。
▽ＪＡ全中＝４人（男２、女２）
▽ＪＡ全農＝全国本部39人（男37、女２）、
　県本部計83人（男50、女33）
▽ＪＡ共済連＝全国本部32人（男24、女８）、
　県本部計121人（男58、女63）
▽農林中央金庫＝77人（男58、女19）
　なお、ＪＡ全農県本部計で新卒以外に20人の新採用者がある。