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農政・農協ニュース |
全農チキンに改善指示 |
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全農チキンフーズ(株)の鶏肉偽装問題で農水省は3月29日、日本農林規格(JAS)法の基準に違反したとして原因を徹底的に究明した上で農相に報告するよう指示した。また同社首都圏支店(埼玉県戸田市)の取り扱い商品の表示が適正であると確認されるまで流通を自粛するよう求めた。
これまでの他社の処分事例から見ると、報告が出て説明を受けるまでに1カ月程度はかかっている(総合食料局品質課)という。その間は流通自粛となる。 同社から製造を受託した鹿児島くみあいチキンフーズ(株)には鹿児島県からの改善指示がある。 同省は3月19日まで関係先を立ち入り検査した結果、1部商品にJAS法の生鮮食品品質表示基準違反があったと確認した。 このため「社員教育、首都圏支店に対する本社の監督体制、支店内での不正防止のチェック体制、商品管理システムに構造的欠陥があったと考えざる得ない」とし「表示に関する責任の所在を明確にし、相互チェックが可能な管理体制と人事システムを整備する」ことなど改善を指示した。 なお違反の動機について同課は「社員が生協コープネット事業連合への欠品を恐れたことがあるが、本社と全農が積極的に関与した事実は認められなかった」としている。 |