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農政・農協ニュース

生乳需要の拡大や国産肉の競争力強化
−−畜産物価格関連対策 (3/29)

 農水省は14年度の畜産物価格関連対策を3月29日決めた。国産生乳を「もっと飲んで食べて」といった対策が目立つ。幼稚園や老人ホームなどで飲んでもらう(集団飲用の促進)、子供が牛乳好きになるように学校給食用においしい良質なミルクを供給する(飲用習慣の定着)などの措置を並べた。
 食用としての生乳需要を増やすためには、国産の生クリーム生産やナチュラルチーズの生産振興を図り、原料乳の生産や新製品開発を助成する。
 生乳の流通対策では広域指定生乳生産者団体の需給調整機能を強めるため共販体制の強化を図る。また余剰生乳の効率的な処理なども助成する。また小さな工場の多い乳業の再編を引き続き進める。
 これらには「新たな酪農・乳業対策大綱」実現のための関連対策費として約186億円を計上した。
 一方、BSE禍による農家経営の悪化で優良後継牛が減っているため、優良な雌子牛を産んだ母牛に1頭3万円を緊急助成する。
 また▽酪農経営の集約による生乳生産構造の改善▽新規就農の促進▽ふん尿の野積みや素掘りの解消と、たい肥化施設のリース促進などの対策も続ける。
 畜産経営対策では▽肉用牛生産コスト引き下げ▽地域肉豚生産安定基金造成の継続などによる養豚経営の安定対策などがある。
 国産肉の競争力を高めるためには食肉処理施設の再編合理化、衛生水準の高いモデル的な処理施設の整備を助成する。


農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
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