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農政・農協ニュース

「朝ごはん研究の集大成」を4月下旬に発行
――朝ごはん実行委員会 (4/8)

 朝ごはん実行委員会(食糧庁・JA全中・JA全農)は、朝ごはんに関して科学的な効用や国内外の研究動向、戦後日本の変化と近未来像をまとめた「朝ごはんの集大成」ともいえる『朝ごはん――その効用、研究動向、戦後史、近未来像』を4月下旬に発行する。
 医学・栄養学、農学、経済学、社会の専門家計21人にさまざまな角度から寄稿してもらったものを3部作にまとめたもので、200ページを超える大作となる。各部の概要は次のとおり。

 ▽第1部――「朝ごはんの効用と研究動向」
 世界の朝ごはん研究を踏まえた上で、その効用を探る。朝ごはんが1日の活動に必要な栄養素を摂取する基礎になる。また、生活のリズムや躰バランスをつくることや、子どもの学力増進、非行抑止に役立つことが科学的に証明されている。このほか、骨粗しょう症や未熟児出産の予防に役立つという研究や、アレルギー疾患児童とパン食との因果関係調査研究も含まれている。(監修−香川靖雄・女子栄養大学副学長)
 ▽第2部――「朝ごはんの戦後史」
 戦後の朝ごはんの変化を栄養面、家庭内教育、食習慣、食卓、テレビでの描かれ方などの観点から概観。また、近年の分子生物研究から日本人の遺伝子に合った朝ごはんのあり方の論文も。さらに、戦後の食生活の変化と年間米消費量及び糖尿病患者数の推移と3つのデータを総合したグラフも注目される。(監修−田村真八郎・農林漁業金融公庫食品担当技術参与)
 ▽第3部――「朝ごはんは何処へ行く−戦後の変化と近未来像」
 執筆陣による座談会で、戦後朝ごはんの変化と近未来像をさぐる。
 ▽問い合わせ先―「朝ごはん実行委員会」広報事務局(担当−山田・遠藤氏)
         電話03−3583−6139 FAX03−3583−6208


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