農水省生産局畜産部は4月11日、「中国産稲わらの検疫条件違反に対する措置に伴う当面の対策について」を飼料課長名で各都道府県農林水産主務部長及び関係者あてに通知した。
4月5日に中国産の輸入稲わらからニカメイガの幼虫が発見された。日本向け消毒施設で基準どおり適切に処理されたものであれば、ニカメイガは完全に殺虫されているはずであり、何らかの理由で未処理の稲わらが輸入された可能性が高いと判断され、その原因が解明されるまで輸入停止措置がとられた。
通知では、「今回の輸入停止措置に伴い、(1)不足が予想される輸入稲わらへの依存の高い畜産経営に対して、麦わらの収集、国産稲わら等の融通や稲わらの代替飼料として利用可能なライグラスやフェスク類のストローの確保を図るよう関係者を通じて周知、(2)飼料用稲わらの国産稲わらへの転換の重要性を認識し、飼料用国産稲わらの確保及び輸入稲わらに依存しない安全で安心な畜産物生産の確立が図られるよう関係者への指導」を要請している。