食糧庁は5月7日、適正な精米表示確保のための巡回点検、立ち入り調査結果を公表した。
調査期間は昨年12月から今年3月まで。巡回点検した店舗数は延べ4万7154店、立ち入り調査は延べ285店。このうち不適正な表示を行っていたのは3928店で不適正率は8.3%だった。不適正率は昨年4〜7月調査25.9%、同8〜11月調査10.0%と減少している。
不適正表示業者のうち、76業者には是正のための指示書の発出が必要と判断された。おもな不適正表示は、「コシヒカリ100%と表示しているのに他の品種が混入」、「未検査米にもかかわらず産地、品種、年産を表示」、「表示の根拠を説明するための帳票類が不備」、「精米年月日の偽り」など。4業者では都道府県ではなく国が改善指示を行った。
また、不適正表示のあった3852店には店舗などで表示改善を指導。公表時点で1860店で改善が確認された。残りについては確認を進め、改善されていない場合は指示書の発出を行う。