首都圏に住む地方出身のビジネスマンは、約4割までが、いずれはUターンをしたいと考えていることが農林中金の「サラリーマンの“ふるさと観”」調査でわかった。
Uターンの時期は「定年になったら」がトップ。戻ったあとは「再就職する」が4割弱、「悠々自適」が3割弱となった。
ふるさと意識とUターンの意向を探る目的で東京、神奈川、千葉、埼玉に在住する20〜50代の330人(4都県以外の出身者)を対象に今年2月に本人が記入する方式で調査した。
5月31日発表の調査結果によると、50代のUターン意向は25.6%とかなり少ないが、40代以下は40%以上。中には「都会暮らしに疲れた」という理由も19%強あった。
地方の魅力トップ3は(1)自然が豊か(2)水や空気がおいしい(3)広い家に住める。反対にイヤな点は(1)仕事が少ない(2)給与が安い(3)娯楽が少ない・情報が少ない。都会のイヤな点は(1)混雑している(2)地価が高い(3)水や空気が汚れている。
ふるさと産でなければならない飲食物は(1)コメ(2)酒(3)リンゴ、そば、お好み焼き。一方、「ふるさと愛着度」を自己採点すると平均68.3点。出身地別では近畿をトップに西のほうの採点が高い。