農政・農協ニュース
「稲経廃止」メモで議論 (6/11)
食糧庁の生産調整研究会は6月11日の第10回企画部会で、高木勇樹・生産調整部会長が先に示した「メモ」をめぐって議論。「生産調整にかかわる経営所得安定対策などメリット措置を検討しないうちに稲作経営安定対策の廃止という考えを打ち出すのはいかがなものか」などの慎重論が出た。また生産調整にかかわる行政と農業団体との役割分担や責任の所在が明確でないとの批判もあった。 このほか水田農業全体のあり方についてJAグループには、創意工夫する農業者を育てるという考えがあるのかなどという批判的な意見も出た。 耕作放棄への対応では生源寺眞一研究会長が「集約的農業を進めた後に余った農地が利用されていない」と問題を指摘した。