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農政・農協ニュース

生活者の視点・感覚で
ごはんを食べよう国民運動推進協議会情報交換会を開催(6/19)

ごはんを食べよう国民運動推進協議会

 ごはんを食べよう国民運動推進協議会では、6月19日に都道府県会館において総会及び「ごはんを食べよう国民運動・情報交換会」を開催した。
 同協議会は、発足3年目を迎え、今年度が役員改選期に当たるが、木村尚三郎会長を再任、副会長に井戸敏三・兵庫県知事、橋本 昌・茨城県知事、渡辺文雄・学識経験者(俳優)、理事に(財)日本食生活協会会長の松谷満子氏を新任した。
 情報交換会の席上、木村尚三郎会長(東京大学名誉教授)は、日本の食文化を◎江戸期までの伝統的食生活、◎洋食文化が入ってきた時期、◎旅行等を通じ、世界との交流が広がった時期、の3期に分けて解説し、「ごはんを食べることがさらに広がっていくことを祈念する」と挨拶した。
 特別講演で、足立己幸氏(女子栄養大学・大学院教授)は、「米消費拡大という言葉には賛成できないものがある。米を食べるのではなく、ごはんを食べるのであり、米消費拡大とは、ごはんを食べようということ。もっと生活者の視点・感覚を持たないといけないと思う」「食物の中に味となる素は入っているが、味は入っていない。味わって食べることで、はじめて味が解る」と本質的で辛口の持論を展開した。ごはんとパンの比較では、材料レベル・料理レベル・食事レベルと分けて見る必要があるが、「その上で食の全体像を見れるセンスを持って欲しい」と述べ、小麦・パンのほうが栄養価が高いと判ずるのは短絡的だと語った。


農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
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