JA全農の平成13年度事業実績は、取扱高が5兆5343億円で、前年度の8831億円を上回った。12年度末までに27都府県経済連と合併したことなどによる。しかし計画に対しては大幅な未達で93%にとどまり、事業利益は5億9300万円の赤字となった。経常利益は各県本部の施設賃貸料など事業外収益があって113億6800万円の黒字。
21日発表の13年度業務報告によると、部門別では園芸、農産、営農・生産資材の取扱高が計画の80%台で低迷が目立った。
コメは販売数量が伸びたものの低価格傾向が続いたことなどから94%で1兆2350億円。
畜産は牛海綿状脳症(BSE)の影響で牛肉の取扱数量が減った。しかし配合飼料と単味飼料の数量増による取扱高増加や豚肉の堅調などもあって畜産事業全体では99%と微減にとどまり、1兆2273億円。 園芸販売は青果物の価格低迷から87%と落ち込み幅が最大で9844億円。 営農・生産資材事業本部も肥料や農薬などの資材需要低迷や低価格品の普及から89%の9323億円で1兆円を割り込んだ。
自動車燃料は96%で6230億円。
一方、事業管理費は事業運営の効率化・合理化に努め経費を大幅削減した。
当期利益は97億7700万円を計上した。