ワールドカップ期間中、外国チームのキャンプ地では「日本の米」が大活躍していた、とスポーツライターの山田ゆかりさんがJA全中発行「ごはんニュースレター」の連載コラム「トップアスリート、完全無敵のごはん食(第5回)」で紹介している。
到着時期が二転三転して有名になったカメルーン代表チームのキャンプ地、大分県中津江村では、ごはんはすべて地元産の米を使った。当初は本国からの輸入も考えたが、同国からの留学生が中津江の米がおいしいと言ったことから、地元産使用を決定。メニューは白米と粥、それに特産地鶏を使った「チキンチャーハン」を出したところ選手に大好評だったとか。今では「カメルーンチャーハン」として地元名物にしようという話もあるという。
スロベニアのキャンプ地、岡山県美作町では宿舎のシェフが欧州の選手にどう米を食べてもらうかで頭をひねった。できあがったのがじゃがいも、チーズ、トマトなど母国でふだん食べている食材と組み合わせた「ごろごろじゃがいもとたっぷりチーズのリゾット」など。滞在中、これらのメニューが出ると選手たちは大喜びだったという。
同コラムで山田さんは「これらはほんの一例。日本の米がワールドカップを通じて国際親善に一役買ったようだ」と結んでいる。