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農政・農協ニュース

「情熱」を合言葉に
JA渉外担当者交流大会 農林中金 (7/18)

農林中金の第11回JA渉外担当者交流大会
農林中金の第11回JA渉外担当者交流大会=ホテル日航東京

 全国のJAの渉外担当者を結ぶネットワーク構築や活動のスキル(熟練)アップを図ろうと農林中金は7月18日、JA渉外担当者交流大会を東京都内のホテルで開き、JAわかやま(和歌山県)の船井次平常務らの講演のあと、約190人が小グループに分かれてディスカッションをし、情報や意見を交換した.。
 今年の大会はキャッチフレーズを「情熱バンク宣言」としたが、農林中金の上野博史理事長もあいさつの中で「系統信用事業に今、必要なのはみなさん方の情熱だ」と強調した。
 講演でも十三信用金庫(大阪)新大阪駅前支店渉外課の三木屋仁課長代理が地元との共存共栄を経営理念とする渉外活動にかけた情熱を語った。三木屋氏は信金・信組の破たんが相次ぐ中で闘志を燃やし、全国信金協会から“ファイター”として表彰された。
 
 同氏は「ペイオフ解禁で1000万円以上の預金の流出はやむをえないと考えて新規開拓を重視。月に3、400軒回っているが、獲得は1軒か2軒だ。しかし今はもう新規先へ飛び込むことが平気になった。相手をどうひきつけるかに工夫を凝らしている」という。 また「物品販売と違って形がなくて命の次ぎに大切なものを扱うのだから、獲得の決め手はやはり信頼関係だ。信頼で無から有を創造できる」などと語った。 同信金は大型JAの信用事業規模に近いだけに生々しい活動事例は、参加者への示唆に富んでいた。
 次いでJAわかやまの船井常務は、住宅ローンを伸ばしてきた業績などを中心に語った。
 他行よりも金利を引き下げ、高齢者に優しい住宅づくりなどをPR。相談会をきめ細かく開き、建設業者と連携。さらには法務局での閲覧、借り換えの積極的推進など豊富なノウハウを次々に披露。また相談から貸出実行まで一貫して対応できる職員の養成が必要と教育を強調した。
 一方、他行の商品研究とそのセールス話法の勉強もさせていると報告した。
 講演に先立つスタディでは、JA、信連、農林中金が一体的な事業運営を進める「JAバンクシステム」の構築などに取り組んでいくことなどを改めて確認。 ディスカッションではリテール(小口金融)市場での競争に勝ち抜いていく課題なども議論した。


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