食品表示が「わかりにくく不満である」との回答が72.5%の高率にのぼるという結果が農水省の調査で出た。同省のホームページを活用した消費者アンケートで、755人が意見を寄せた。うち男性が384人と女性の回答を上回っているのが、この種の調査としては珍しい。
7月末のまとめによると「わかりにくくて不満」の理由は「知りたい情報が表示されていない」が64%、『○○風』とか『○○名産』など「あいまいな表示が多い」が60%強、「イメージアップにつながる表示ばかりが目立ちすぎる」が42%強。
表示を希望したいことは「生鮮食品を生産する際の農薬や抗生物質などの使用状況」が65.4%、「加工食品に使った食品添加物の情報」60.6%、「加工食品の原料の原産地」51.4%。
一方、買う時に表示を「確認する」人は93.8%と高率だ。重視する項目は「賞味期限」87.3%、「原産地」50.6%、「食品添加物」48.7%、「原材料」48.6%など。
調査結果は食品表示行政の検討資料になるが、インターネット活用の試みとしても調査を実施した。アクセスした人は30代が最も多く,次いで40代、20代と続いている。