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自給率向上を強調 ＪＡ全中の予算要求　（９／５）

ＪＡ全中は食料自給率の向上を目ざすために「必要な予算措置を講じること」という来年度農業関係予算に対する提案と要請を５日農水省に出した。同省の概算要求基本方針には「自給率向上」の字句が見当たらないが、ＪＡグループはあえて自給率を強調した。 　要請は第一に「食料自給率の向上を目ざす『食料・農業・農村基本計画』の実践」を求め、同計画にもとづく農業の構造改革に必要な予算を重視した。農水省の概算要求は経済財政諮問会議の論点を基調にした構造改革路線となっている。 　コメ政策改革の具体化はこれからだが、要請は「自給率向上を基本とした水田農業の構造改革対策」の確立などを求めた。 　また「自給率目標の達成に必要な農地の確保、有効利用および耕作放棄地・不作付地の解消に向けた取り組みを支援すること」も要請した。この点も概算要求では法人や認定農業者への農地利用集積という有効活用や経営体育成の手法に重点が置かれている。 　要請は(１)『基本計画』の実践(２)食の安全・安心確保に向けた施策の充実(３)美しい農村環境づくりと農村都市交流の促進の３本柱。 　ＪＡグループは国会議員や関係省庁にも要請したが，９月以降も必要な対応をとり、年末の予算編成時にはさらに運動する。