わが国で初めてのBSE(牛海綿状脳症)発生が確認されて1年を迎えた9月10日、武部農相は所感を発表した。
このなかで農相は感染源の究明や死亡牛の検査体制整備など課題が残されていることや相次ぐ偽装事件なども起きていることから、消費者の信頼を回復するため「今後とも緊張感を持って取り組みを続ける覚悟」だと述べている。また、BSE発生をめぐる行政対応の検証で「生産者優先・消費者保護軽視」という指摘をBSE問題調査検討委から受けたことを「厳粛に受け止め」消費者サイドに大きく軸足を移した農政へ見直す観点から「食と農の再生プラン」の具体化に向けて動き出していることを改めて強調している。