JA全農は10〜12月期の配合飼料価格を9月までの第2四半期に比べトン当たり約1100円(全国全畜種総平均)値上げすると9月24日に発表した。輸入原料のトウモロコシと大豆かすが高騰したことなどによる。値上げは2期ぶり。
畜産経営への影響を緩和するため全農は全国配合飼料供給安定基金に補てんを要請した。トン1050円の補てんとなれば値上げ額との差は50円だが、今期(7〜9月)の補てん300円があるため農家の実質負担増は350円となる。今期は値下げだったが、それでも直前1年間の平均価格を上回って基準を超えていたため補てんされた。
トウモロコシは米国産が干ばつと高温による不作でシカゴ相場が急騰し、今後も強含みの見込み。
大豆かすも高温乾燥から米国大豆の生産減少が懸念されて相場が大幅に上昇。国産大豆かすは増産だが、シカゴ相場を受けて強含みの見通し。
輸入魚粉は需給が安定。国内魚粉はやや弱含み。
海上運賃は引き続き新造船が多いが、船腹需要も増えて現行水準の見通し。
外為はドル安と円安の要因が拮抗する状況で当面は現行水準を想定した。
なお改定額は地域別、畜種別、銘柄別に異なる。