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農政・農協ニュース

妊娠きっかけに朝食の大事さを認識
1歳までの乳児を第1子に持つ女性対象に
朝食の実態調査―朝ごはん実行委員会― (10/15)

 朝ごはん実行委員会(食糧庁・JA全中・JA全農)が1歳までの乳児を第1子に持つ女性を対象に朝食の状況を調べたら、「妊娠してから朝食の大事さがわかった」「妊娠期の理想の朝食は昔ながらの和食」などの回答が大半を占め、改めて朝食の重要性が明らかになった。
 「1歳までの乳児を第1子に持つ」全国の女性にFAXでアンケート調査した結果(8月1日〜6日に300票送り、238票回収)。調査結果の概要は次のとおり。
 ☆抜きがちなのは朝食――妊娠前の食生活で「抜きがちだった」のは朝食27.7%、昼食4.2%、夕食0.4%で、朝が圧倒的。
 ☆妊娠して意識が変わった――「妊娠に気付いてから食事への意識が変わった」のは47.1%、「どちらかといえば変わった」を合わせると93.3%が食事への意識変化があったことになる。
 ☆妊娠後、摂取回数が増える――妊娠前、朝食を毎日食べていた人は67.2%に対し、妊娠期では75.6%に増加。逆に「食べていなかった」は妊娠前7.6%に対し授乳期2.5%と減っている。
 ☆ごはん派に多い「3食摂取」――3食の摂取状況をごはん派(主食がごはん)とパン派(主食がパン)で比べると、「3食きちんと食べていた」のは、ごはん派88.2%、パン派69.1%。「朝食を抜きがちだった」のも、ごはん派8.2%に対し、パン派は26.8%だった。妊娠前の食生活が良好なのは「ごはん派」ということに。
 ☆妊娠期の理想の朝食は「ごはん」――「理想的だと思う妊娠期の朝食の主食は?」の問いに、「ごはん」が82.8%で、「シリアル」「パン」15.9%を大きく引き離した。
 ☆出産後から離乳期まで食事を意識するか」の問に、「意識する」35.7%、「どちらかといえば意識する」47.5%で、計83.2%が食事に気を遣うという結果に。
 ☆母乳への心配り、授乳期に増えるごはん――妊娠を起点に妊娠前・妊娠期・授乳期のごはん派、パン派それぞれの人数の推移をみると、ごはん派は授乳期までに29.4ポイント増えているのに対し、パン派は12.2ポイント減っていた。母乳には昔ながらの和食中心のごはん食が良いといわれていることが少なからず影響していると思われる。
 ☆子どもに食べさせたい朝食はごはん――「離乳完了後に子どもに食べさせたい、もしくは食べさせている朝食は?」では、「ごはん」が97.8%と圧倒的。次いで「パン」17.2%、「シリアル」2.9%だった。


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