農政・農協ニュース
農業法人向け投資育成会社に全農が出資 (10/22)
JAグループは農業法人を支援する「アグリビジネス投資育成株式会社」を設立。25日に事業を開始するが、JA全農は同社に3億3300万円を出資することを17日の経営役員会で決めた。設立発起人はJA全中と農林中金。出資金総額は18億円だが、都道府県も2億円の出資を予定しているため補正予算が通れば20億円となる。 同社は農業法人と、農林水産関連業務を営む法人への投資育成業務、および投資先への経営指導などを事業内容とする。所在地は東京・内神田のコープビル。 株主と出資金額は農林漁業金融公庫8億円、全中100万円。全農と全共連と農林中金は3億3300万円ずつ。 農業法人は農業の有力な担い手だが、自己資本比率が他産業に比べて低く、自助努力による増資にも限界があるため「農業法人に対する出資の円滑化に関する特別措置法」ができた(7月1日施行)。これを受けてJAグループ全国機関と公庫が新会社を設立。 全農は同社への関与が、JAグループと疎遠な法人に対する一つの呼び戻し対策になるものとして株式を取得することにした。