平成14年産水稲の作柄は作況指数101の「平年並み」と農水省が30日発表した。前年産は103の「やや良」だったが、今年はそれを下回った。10月15日現在の作柄だが、刈り取り済み面積92%という段階の調査であるため、これが今年産のほぼ確定数字となる。前回9月15日現在の指数も同じく101だった。
作付面積は前年産より1万7000ヘクタール(1%)減って168万3000ヘクタール(生産調整による青刈り面積控除後)。 予想収穫量は17万トン程度減って887万5000トンを見込む。10アール当たり収量は527キロを見込み、前回調査より1キロ下がった。
都道府県別では作況指数102から105の「やや良」が23都県で前年より大幅に減った。99から101の「平年並み」17府県。95から98の「やや不良」6県。
北海道だけは91で「不良」。平成5年以来の不作だった。8月の低温と日照不足などから登熟不良となった。青森、秋田両県も同様の気象条件から「やや不良」。福井は台風によるフェーン現象、鹿児島と沖縄は台風にやられた。
全国的に今夏は異常な猛暑続きで、関東以西では高温と少雨による乳白粒と胴割れ米などが発生した。
銘柄別では新潟と熊本のコシヒカリが105の豊作だった。新潟は作付面積も増やした。北海道のきらら397は93と不作。
なお青刈りは追加分を含め合計1万500ヘクタール。うち稲発酵粗飼料(ホールクロップサイレージ)3000ヘクタール。