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農政.農協ニュース

「生産者直売コーナー」などでAコープ店舗の特色を鮮明に
――全国Aコープチェーン15年度活動計画 (12/2)

 全国Aコープチェーン全国本部は、10月24日に運営委員会を開き、15年度の活動計画について協議した。
 Aコープチェーンは、一体化店舗を中心に、「生産者直売コーナー」による差別化戦略、「粗利益率アップと経費コントロール」などにより経営改善されてきているが、まだ、小売業としての体質改善、基礎体力に不十分さがあるといえる。
 そのため、現在、実施している中期3ヵ年計画の最終年度である15年度では、厳しい経済環境下にあり売上高の伸びは期待できないが、食品SMとして地域に貢献することで支持率を上げ、「農協店舗らしさ」を最大限に活かすとともに、組合員・利用者から期待される売場を実現する人づくりと仕組みを打ちたて、小売基盤の確立と体質強化をはかっていく。
 その具体的な重点実施事項として
1.経営力強化をめざしたチェーン組織・店舗整備
2.店舗総点検運動
3.競争力強化に向けた店舗コンセプトの確立
4.経営強化に向けたローコストオペレーションの徹底
5.人材の計画的な育成
をあげている。
 チェーン組織整備としては、現在、25の県域一体会社・組織があるが、さらに一体化チェーンの経営確立をすすめながら関東、近畿のように準備の整ったブロックは、経営一体化複数会社と全国本部による広域一体化チェーンの組成準備に取り組んでいく。その他のブロックは、17年度までに組成することを目標に、県内課題の整理を行い、組成協議を具体化していく。
 「競争力強化に向けた店舗コンセプトの確立」としては、消費者の安全・安心・新鮮・健康志向と表示に関する不安を払拭するために「小売業として当然のことを確実に実施し、JAグループの店舗であるという強みを最大限に活かしAコープ店舗の特色発揮に向けて取り組む」としている。
 そのために、一体化全店での設置を含めた青果物を中心とした「生産者直売コーナーの展開」を最重点施策として取り組みをすすめるとともに、Aコープ店舗ならではのシンプルなトレーサビリティを実現することなどで、「Aコープ店舗は、国内農畜産物販売拠点のみならず、地域の生産者と消費者を結ぶ交流の拠点であることを鮮明にする」。
 さらに、▽食品表示の法律遵守とあいまい表示の撤廃。▽組合員・利用者参加の店舗運営を実践するため「店舗利用者懇談会」を全店で開催(2ヶ月ごと年6回)してその意見を売場に反映する「顧客第一主義」に取り組む。▽エーコープマーク品の品揃えを強化し、他チェーンとの商品差別化をはかる。▽簡易包装、非塩ビラップ使用、店舗ゴミ分別など、循環型社会実現のために環境対策に取り組む、ことにしている。
 15年度の年間統一活動のテーマは「安心・安全の提供」とし、四半期ごとのテーマは▽4〜6月「Aコープは安心できる商品を提供します」▽7〜9月「Aコープは衛生管理を徹底します」▽10〜12月「Aコープは鮮度一番店を実現します」▽1〜3月「Aコープは環境にやさしい店をめざします」。



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