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農政.農協ニュース |
全農大田青果市場と荏原青果が事業統合 |
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また全農は荏原青果に出資し、役員を派遣する。現在、全農大田青果市場の要員は50人だが、統合後の荏原青果が必要とする要員を移管する。 流通環境の変化や産地・取引先の大型化に対応し、卸売会社の集荷・販売基盤の拡充と経営健全化が求められている中で、統合によって産地と消費者の信頼を得るにふさわしい事業機能の強化と経営の効率化をはかっていく。 あわせて全農が首都圏で展開している直販事業と荏原青果の事業連携を進め、双方の販売力と営業力を強化するという。 全農の宮下弘常務らは「全農大田市場は全農の直営だが、統合によって業務廃止後も市場流通に対する足がかりが確保される。事業統合というよりは事業移管と受け取ってもらってもかまわない」と語った。 また荏原青果の森忠正社長は「全農さんとは長い間の友好と信頼のつながりがある。時の流れの中で、お互いの思いが一致して統合となった。今後は効率化を重点に取り組んでいく」と述べた。 平成13年度の取扱実績は荏原青果が419億円、全農大田市場が343億円。統合によって荏原青果は762億円となり、これは全国の卸売会社のうち第3位となる。東京都中央卸売市場大田市場の中では2位。同市場の1位は全国最大手の東京青果(株)で取扱高は1474億円。 全国に中央卸売市場は102あり、卸売市場再編の中で各市場とも卸売会社の合併統合が進んでいるが、東京中央卸売市場大田市場での統合は今回が初めて。これで同市場の卸売会社は3社となる。 なお荏原青果(資本金3億3000万円)に対する全農の出資は6000株で上位株主となる。
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