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農政.農協ニュース

JAバンク相談所を全国の中央会に設置
金融トラブル処理へ (12/17)

 JAグループは1月から「JAバンク相談所」を全国の各中央会内に設置し、JA金融をめぐる苦情やトラブルの処理をする。現状は都道府県の信連とJAバンク支援協会(旧全国信連協会)が顧客からの相談を受けているが、信用事業を営む側と、JAの経営改善を支援する全国組織が苦情や紛争処理に当たるのはどうかということから、各中央会に業務を移し、第三者機関として、より中立的な処理を目ざす。
 消費者保護を充実させる金融トラブル連絡調整協議会の指針や金融庁の指導を受けて自主的に設置することをJA全中が決めた。
 都道府県中央会の「JAバンク相談所」はJA窓口に持ち込まれた顧客の苦情を、JAの依頼で処理するほか顧客直接の苦情も受け付ける。そして信連またはJAバンク県本部に定期報告をする。
 全中内の「全国JAバンク相談所」は各中央会からの定期報告を受け、また依頼案件のうち当事者間で解決できない事案は弁護士会仲裁センターに取り次ぐ。さらに農林中金のJAバンク中央本部に定期報告する。専任職員は2人。
 一方、指針が相談所運営に対する外部評価を求めているため、外部有識者らによる運営懇談会を年1回程度開く。「苦情・紛争解決促進規則」もつくり、全国のJAに示す。


農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
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