全国産直産地リーダー協議会、日本有機農業研究会、東都生協などの主催で1月12日午後、東京・品川区の国民生活センターで「農薬問題緊急集会―アイガモも牛乳も『農薬』か?これはおかしい!改正農薬取締法」が開かれる。
さきの農薬取締法の一部改正で、規制が使用にまでおよぶようになったことにともない、新たに「特定農薬」が指定される。しかし、すでにマスコミなどでも報道されたようにアイガモや牛乳スプレーを「病害虫防除や除草のため」に使うと「特定農薬」として指定されていないと使えなくなる。主催団体では、このような「特定農薬」創設による過剰な規制は農薬取締法第2条の「農薬」の定義がどんどん拡張され、日常用語からかけ離れて混乱と矛盾を引き起こすとともに、もっとも規制されるべき化学合成農薬を中心とした農薬の毒性に対する適切な使用を怠ってきた農政の責任をあいまいにし、農薬の製造業者、販売業者の責任を農薬使用者の農民に転化するもの。また、「防除業者」の届け出義務をなくし、一律に使用者にしている、マイナー作物をグループ化して農薬使用の拡大を図るなど規制緩和が目立つなど問題点も多い、として緊急に問題提起と意見表明の集会を開くことにしたもの。開催概要は次のとおり。
☆日時―1月12日(日)午後1時半〜4時
☆場所―国民生活センター大会議室(JR品川駅西口3分)
☆基調講演―中島紀一・茨城大学農学部教授、☆パネルディスカッション―古野隆雄・全国合鴨水稲会世話人、辻万千子・反農薬東京グループ、伊藤康江・神奈川県有機農業研究会副会長
☆主催(呼びかけ団体)―全国産直産地リーダー協議会、日本有機農業研究会、食農ネット、全国合鴨水稲会、東都生協、首都圏コープ生産者消費者協議会他☆参加費―500円
◎問い合わせ先―全国産直産地リーダー協議会(下山氏)電話0475−82−3271 日本有機農業研究会電話03−3818−3078