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農政.農協ニュース |
「八女茶」偽装で業務の一部停止命令 |
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命令を受けて全農の田林聰理事長は「福岡県本部の茶の加工・製造部門を八女農協に移管し、その業務から撤退する考えだ」と記者たちに語った。 また木下会長は「まことにお恥ずかしいことながら、弁明の余地はない。まずは生産者と消費者、関係者にご迷惑をかけたことをおわびしたい。お茶だけでなく事業の全てを総点検し確実に誠実に命令を実行していく」と決意を述べた。 全農は先に千切り大根と全農チキンフーズで不正表示事件を起こして点検を実施。その中で福岡県本部は八女茶の違反表示を把握していながら全国本部にはウソの報告で隠していたが、内部告発でばれた。 このため今回の業務改善命令は、自己申告に任せないで、表示などのチェック部署が現場に出向いて立ち入り調査などを実施することを具体的に指示。また産地や原料を特定した製品はその現業部門以外の者が伝票などをチェックして正確な点検ができるようにすることを命令した。 さらに全農と各県経済連との統合が進んだが、県本部を指導する全国本部の監督体制を問題視し、体制の抜本的見直しを求めた。各県本部が同一の基準と手続きに従って課題に対応する点でも適切でなかったのではないかとも指摘。役職員の意識改革も求めた。 福岡県の「茶処八女で育った」と表示しながら実際には熊本県などの茶葉を使っていたJAS法違反が処分の理由となった。 またエフコープ生協からの依頼で製造した「煎茶八女茶」などの包装に「星野村産の良質の一番茶を100%使用」、「星野村に産地を指定」と表示しながら実際には平成11年から、熊本・宮崎・鹿児島県産の茶葉を使用。全農チキンフーズ事件で改善命令が出たあともJAS法違反を続けていた。 |