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農政.農協ニュース

事業取扱い高 前年同期下回る
−14年度上半期総合JA経営速報 (1/16)

 JA全中は平成14事業年度上半期総合JA経営速報調査を1月16日に公表した。
 信用事業では、貯金が前年同期比1.2%増。定期性貯金が4.5%減に対して要求払型貯金が20.6%増とペイオフ一部解禁の影響が出ている。貸出金は1.3%減。
 長期共済保有高は、12年度決算速報調査以降の減少が続き今回も0.8%減となった。
 販売品販売高も7年度決算速報調査以降減少しており今回も2.9%減。ただし、県によるばらつきがあり取り扱いが増加した県が15、減少した県が30となった。
 購買品供給高も9年度決算速報調査以降減少しており、5.9%の減。このうち生産資材は5.9%減。生活物資は6.0%減となった。
 合計事業総利益は0.5%減となったが、昨年度(2.5%減)にくらべて減少幅が小さくなった。信用事業総利益が0.9%の伸びに転じ、購買事業、販売事業総利益の減少分を一部カバーしたことによる。信用事業総利益が11年度上半期以降の減少から伸びに転じた原因は、信用事業費用の減少にあり(約190億円減)、その要因は貯金利息の約260億円減にあると推定されている。
 事業管理費は人件費の大幅な減少(3.7%減)により3.7%減となった。常勤役職員数も3.2%減。事業利益は、事業総利益の減少を事業管理費の減少が上回ったため、162.0%と大幅な増益となった。
 事業利益に事業外損益を加減した経常利益は、65.3%(約280億円)の大幅な増加となった。この増加には、(1)昨年度上半期に多額の損失を計上したため、相対的に大きな伸びとなった6県(計約210億円増)、(2)事業量が好調で事業総利益も伸びているうえに、事業管理費が減少し10億円以上の伸びとなった2県(計約40億円)が大きな要因となっている。



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