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農政.農協ニュース

「安心できる食の提供」を決議
―JA全国女性大会― (1/31)

 
 今年のJA全国女性大会は1月31日、1.安心できる食、信頼できる組織を取り戻そう、2.日本農業を次世代に引き継ぐため、農産物貿易ルールの確立を求める、ことを決議して閉幕した。
 1.では、食品の偽装表示や無登録農薬使用の問題について「くやしい、情けないと沈みそうな心を…奮い起こし」「生産履歴記帳運動などを通して安心できる食を消費者に提供する」との決意を示し、JAグループの一員としては「見直すべきは大胆に改革し、本来の機能を発揮する信頼できる組織につくり変えるために立ち上がる」ことを確認した。
 2.では「世界的規模での『地産地消』が、それぞれの地域の安全、健康、文化を創り出している…私たちの代で、これを途絶えさせることは絶対にできない」とWTO農業交渉に向け、公正・公平な貿易ルールの確立を女性の切実な願いとして強く求めた。
 一方、「私たちJA女性組織は発信します」をメインに「1.子どもたちへ、食べる喜び、つくる喜びを、2.地産地消から安全安心を、3.地域のあらゆる意思決定の場に、女性の意見を、4.生産者と消費者が共生する地域づくりを」という行動を申し合わせ、今後さらに実践を強めることとした。
 JA全国女性組織協議会主催の第48回女性大会は各組織のリーダーやフレッシュミズたち約460人が参加。1月30日東京・大手町のJAホールで開かれた。
 活動体験発表では、JAみやぎ仙南(宮城)女性部の富川典子さんが、平成13年7月の選挙で女性総代を一挙に46人に増やした取り組みを報告した。
 それまでは約500人中ただ1人。その女性が前年の総代会で勇気をふるって女性参画の推進を組合長に質問。さらに女性部が数値目標を掲げることなどを組合長に要請した結果、JAは総代定数502人のうち10%前後を女性枠とし「開かれたJA」を目指すという方針が出て46人が7地区から推薦されるという参画が実現した。
 このほか全国の組織から▽直売所とファンクラブ誕生▽女性部加工グループの商品開発▽助け合い活動などの体験発表があった。
 続いて第6回フレッシュミズ全国集会の報告のあと7グループに分かれて実践交流会が開かれ「いのちが優先する社会づくり」など4点をキーワードに多彩な活動を報告した。
 2日目は活動体験発表者6人と「フレッシュミズの主張」全国コンクール入賞者10人を表彰後、実践交流会報告や全体討議、申し合わせ、決議などがあった。


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