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農政.農協ニュース

着実に進む女性参画
―JA全国女性大会実践交流会から― (1/31)

 
 JA全国女性大会の実践交流会では、女性参画について、正組合員加入から地域の総代、そして理事へ、という基本を強調する発言が目立った。しかし青森県のあるJAでは「1戸1組合員の定款は絶対に変更しないとがんばる組合長がいて、複数組合員化は困難」という例も出た。
 「積極的に正組合員になる女性はまだまだ少ない」(熊本)との指摘には「出資金の積み立てをして正組合員化を呼びかけてきた」(大阪)とか「女性の正組合員は平均16%、総代は10%」(福岡)という報告もあり、着実に取り組みが進んでいる状況が示された。 一方、「2人の女性理事がいたのにJA合併のためゼロになった」(兵庫)という大型JAの例も出た。 学習では貸借対照表の勉強などの話があり、また推進目標を達成できない場合は理事が未達分を引き受けるのかとの質問には「日ごろから経営者としての覚悟はいる。積み立てをしておくなどの用意も考える必要がある」などの学習ポイントも強調された。
 
 安全安心では女性部で農薬勉強会を開き、希釈表を作って配っている(鳥取)との活動報告などがあった。
 地産地消では、大豆つくりの運動報告が目立った。学校給食への働きかけのほか黄粉でうどんをつくるという珍しい加工の取り組み(広島)も報告された。
 このほか環境問題や助け合い活動など多彩な実践事例が出た。交流のキーワードには「平和」もあったが、発言は少なかった。


農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
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