農薬取締法が改正され、3月10日施行の予定となっているためJAグループは改正内容と適正使用の学習運動を3月から4月にかけて展開する。
消費者に信頼される農産物づくりはもちろん、使用者罰則の導入などもあるため、その徹底をはかる必要から2月6日のJA全中理事会で学習運動を決めた。
対象はJAの役職員と組合員・生産部会員だが、やはり営農指導員のレベルアップが軸となる。方法は学習会の開催、生産部会の会合、集落座談会など、あらゆる機会を活用し、また行政・普及センターなどと連携して開催する。内容は▽改正法▽農薬の使用基準▽特定農薬制度▽その他。
生産現場でまだ「生産工程管理・記帳運動」に取り組んでいないところは併せて実施する。
このため2月下旬予定で「学習の手引き」を発行。 マイナー作物については農水省で作物のグループ化によって登録農薬を増やす方法を生産資材審議会農薬分科会などで検討しているが、これらの動向をにらんでJAグループの取り組みを別途整理する。
農薬メーカーは登録申請に必要な試験費用(1作物300万円程度)負担が重いため栽培面積の少ないマイナー作物用農薬は登録しない場合が多く、使える農薬がゼロの作物もある。 (2003.2.10)