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農政.農協ニュース

修正を求めていく
第一次案で大島農相 (2/14)

 大島理森農相は13日、WTO農業交渉議長が示したモダリティ第1次案について記者会見し「全体として(関税などの)削減数字が極めて大きく、一部輸出国の主張に偏重した内容で、総体として受け入れ難い。多様な農業の共存を主張するわが国としてはEU、フレンズ国との連携を深め、厳しく修正を求めていく」と次のように語った。
 一部輸出国つまり米国やケアンズグループの(関税一律削減)提案は、日本農業にとって壊滅的といったが、今回の案も、かなり壊滅的だ。コメ以外の作物も打撃を受ける。個別には麦の世界も厳しい。
 日本はEUが示した(関税削減の)数字を支持すると表明したが、これで基本的な対抗軸が明確になってきた。
 今回の案は多面的機能への配慮がなく、特別セーフガードの廃止なども多くの国々の主張と相容れない。
 今後の戦術としては途上国へのアプローチも大事となる。
 大事なことは、今をくぐり抜ければよいと判断してはいけないということだ。国際交渉は進化せざるを得ない。日本のコメ改革を見据える観点で交渉する。(2003.2.14)


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