静岡県経済連が「県産コシヒカリ13年産100％」などと表示して販売していたコメに県産以外を使っていた問題で農水省は2月14日までにＪＡＳ法に基づく品質表示基準に違反するとして改善を指示した。
昨年10月中旬から立ち入り検査をした結果、同年9月から今年3月にかけて少なくとも164トンの県外産原料玄米を使っていながら「県産100％」と表示した精米を販売していた。
静岡県経済連の米穀販売取扱量は4万6000精米トン（14年3月末現在）。全国の卸売登録業者391のうち第28位。同経済連全体の販売額に占めるコメの割合は6％。
農水省の指示は、職員の教育・監督体制、不正防止の相互チェック体制と商品管理システムに構造的欠陥があるとみて、原因の究明と分析を求め、また同経済連が販売しているすべての一般消費者向け食品の表示点検なども指示。3月12日までに改善計画と実施状況を提出するよう求めた。 （2003.2.20）
