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農政.農協ニュース

民俗芸能と農村生活を考える会
川前の鹿踊・剣舞を公演―(社)全国農協観光協会 (3/8)

鹿踊と対で演じられる剣舞
鹿踊と対で演じられる剣舞
 (社)全国農協観光協会(矢野征男会長理事)は、3月8日、東京大手町のJAホールで第14回「民俗芸能と農村生活を考える会」を開催した。この催しは毎年春に、全国各地の農山村の中から1地区を選定し、そこで受け継がれてきた優れた民俗芸能と、その地域の暮らしを紹介するもの。
 今回は、宮城県仙台市青葉区芋沢で伝承されてきた「川前の鹿踊・剣舞」を公演し、あわせて仙山線・愛子(あやし)駅近郊の芋沢地区、通称川前の文化と暮らしを紹介した。ちなみに川前の名称は、仙台市街を流れる広瀬川の前にあるところから名付けられた。
 川前の鹿踊は、稲の害虫を鹿が退治したという伝説に基づいた豊作を祈念する踊りであり、剣舞と一対で奉納される。領主伊達氏の保護を受け、400年にわたり継承されてきた。
 伊達氏の家紋「竹に雀」の別紋、九曜紋の使用を許された誇りたかい装束をまとい、鹿に変じた子供たちは勇壮な踊りを披露した。この民俗芸能は、宮城県の重要無形文化財に指定されている。(2003.3.17)


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