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産地銘柄で販売進度に差が大きく
−14年産自主米の販売動向 (6/6)

 14年産自主流通米の販売は、4月末の累計で222万2000トンと13年産の同時期より7万8000トン増(3.7%増)と全体としては販売が進んでいる。
 ただし、産地銘柄ごとの販売進度のばらつきは大きくなっている。
 たとえば、福島、新潟、滋賀、鳥取などのコシヒカリ、宮城のひとめぼれ、ササニシキ、佐賀のヒノヒカリなどは、前年比130%から150%と販売が進んでいるが、一方、あきたこまちは合計で前年比81%にとどまっている。
 この理由として米情報委員会では、消費者の銘柄米志向に加えて、最近では業務用でも産地銘柄志向が強まっていることを指摘している。
 また、5月23日に開かれた米情報委員会では、量販店の消費動向として「最近の消費者は価格安定志向と安全・安心志向にシフトしつつあるのではないか」、「価格を安定させやすい銘柄米のブレンド米(コシヒカリブレンドなど)が増加しているほか、減農薬米や無洗米も増加している」、「産地銘柄ごとに売れる価格帯があって、これを超える価格になると売れ行きは悪くなる。売れる価格帯に戻って売れ行きが良くなった」などの意見が出された。外食産業の需要として「原料米の選定は産地銘柄よりも食味値が基準。価格は毎月変えるのではなく年間を通じて一定」などの動向も報告された。 (2003.6.6)


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