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農政.農協ニュース |
3商品に不適正表示 食糧庁がパールライス東日本(株)に改善を指示 (6/11) |
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不適正表示は3商品で、同社新潟支店は群馬県産を3割以上混ぜた商品の米袋に「新潟米」のマーク(短冊)をつけていた。 また埼玉支店は「JAこまち」という産地JA名を表示した商品に近隣の「JA秋田ふるさと」産のあきたこまちを加えていた。 さらに群馬支店は一括表示欄に「コシヒカリ70%」と記しながら、60%しかブレンドしなかった。 新潟支店の場合は一括表示欄に「ブレンド米・国内産100%」と記して群馬産を混ぜたが、欄外の「新潟米」というデザインを削除しなかった。 同商品は主に業務用で、新潟県産のうち低価格のBランク米が不足した昨年の8ヶ月間、計186トンを不適正表示のまま販売した。 埼玉の場合は「JAこまち」産の販売量が伸びたため昨年10月、「JA秋田ふるさと」産を加えることになり、一般精米については欄外表示の「JAこまち」を削除したが、無洗米はそのまま38トンを販売した。 群馬の場合は主力商品の業務用「コシヒカリブレンド70%」を60%に変更した時に、同じタンクから袋詰めする別の商品「こしひかりブレンド」の一括表示をそのままにして32トンを販売してしまったという。 同社は10工場で約3000アイテムの商品をつくっており、多品種少量生産が進行している。 不適正表示の原因について森川喜郎専務らは▽精米袋の欄外表示のチェック不徹底▽ブレンド比率変更の連絡不十分▽JAS法に対する認識の甘さ▽意識改革の遅れ、などを挙げた。 土肥社長は質問に答えて「意図的な行為ではない」と故意を否定。また「2度とこうしたことが起きないように点検・連絡体制を整備し、責任者の処分も早く検討したい」と語った。 再発防止策は、すでに実施中で、3月17日に社長を委員長とした「商品管理委員会」を設置した。 具体的には▽品質管理マニュアルと作業手順書などを守る▽コメ袋の点検責任者を本社と各支店に置く▽全社員の研修会を開く▽工場精米設備を診断し、工場別改善対策を策定する。 ◆意識改革が最大の課題 再発防止策で−古川全農常務 「八女茶」などの偽装表示で農水省から業務改善命令を受けたJA全農は、事業総点検を実施し、その結果を3月14日に報告。その中でコメの食品表示では269点の改善が必要とした。 (2003.6.13)
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