(財)自主流通米価格形成センターは6月23日、「今後の自主流通米価格形成センターのあり方」について公表した。
入札取引では、計画流通制度の廃止にともない、これまでの義務上場制を廃止。その代わりに買い手が年間購入計画を立てられるよう売り手は出来秋に「年間上場計画」をセンターに提出する。
また、新たな取引参加を促進するため、出来秋に年間上場計画をセンターに提出していないものが上場しようとする日の1カ月前までに上場計画を提出した場合、情報を十分に開示した上で取引参加を認める。
入札は毎月実施するが、年明け後の上場については需給状況に応じて弾力的に実施する。
希望価格制度については、希望価格の上限価格は廃止するとともに、前場と後場の上場割合を弾力化する。
売り手の要件は、適確な売り渡しが行える能力と資力信用要件を満たしていること、買い手は資力信用要件を満たしていることと一定数量以上の取引実績を有することなどとし、業務規程で細部を詰める。
そのほか、より開かれた取引の場として整備するため(1)高品質米、特別栽培米、ロット割引、特別規格米、小ロットなど入札取引メニューの拡充、(2)スポット取引、逆オークションなどの日常的に開設される市場の設置を行うこととしている。 (2003.6.30)