1日約78万人が利用するJR東京駅コンコースの太い柱32本にずらりとおコメの看板が並び“もっと食べて下さい”と新米の季節をアピールしている。44道府県の70産地がそれぞれに工夫を凝らした米袋のデザイン写真を大きく掲げて銘柄名を売り込んだ。
JA全中の「ふるさとのお米だより・2003」と名付けたパネル展示で「駅の柱という新媒体を利用して産地と作り手の思いを伝え“日本人はやはりお米”という共通メッセージを訴えた」(米消費拡大・食生活対策室)という。
全国的には余り名の通っていない銘柄もあり、“みなさん、こんなおコメを知っていましたか”との問いかけにもなっている。中にはNHKの大河ドラマ「武蔵」を当て込んだ「武蔵小次郎米」(山口県)などという銘柄も御目見得した。
展示は8月1日から10月31日まで。八重洲側の中央口と南口の改札口付近に立つ柱にパネルを集中させたため企業の商品や観光地の広告に比べ目立っている。
なおJAグループはコメ消費拡大のため同駅八重洲中央口構内で「駅のお米ギャラリー東京」を運営。併設した「おむすび処ほんのり屋」では14種類のおむすびや惣菜を販売し、塩やのりにまでこだわったおいしさで人気を呼んでいる。 (2003.8.5)