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コメ検査 132トンで不適正証明 −農水省の全国総点検結果− (11/14)

 「滋賀県産夢つくし」など農産物検査で不適正な事例が発見されたため、農水省は10月中旬から1カ月間、14年産と15年産の産地在庫の銘柄証明の点検を実施した。
 その結果を11月14日に公表したが、14年産120トン、15年産12トンの計132トン(約4400袋)で不適正証明があることが分かった。不適正証明の例は、産地、または品種が農産物検査規格で定められた産地品種銘柄で認められない表示になっていたものがほとんど。本来は産地品種銘柄は証明できないコメとして、取り扱われるべきものだった。不適正証明の在庫については表示の訂正や抹消を行ったほか、出庫品がある場合は追跡調査し、原因についても調査中としている。
 不適正証明は民間検査機関だけでなく国営検査機関でも発見された。農水省は不適正な検査証明の再発を防止するため、(1)農産物の検査マニュアルの再構築と不適正事例が発見された場合の対処マニュアルの作成とその徹底、(2)DNA鑑定手法の導入検討、(3)出荷団体による検査について第3者検査機関による検査の実施、などの対策をとる方針。 (2003.11.28)


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