農業協同組合新聞 JACOM
   

農政.農協ニュース

米の地産地消 千葉・埼玉で関心高く
−地域農産物ブランド化戦略研究会が調査 (12/18)

 地域農産物ブランド化戦略研究会(座長・荒田盈一、前日本米穀小売商業組合連合会専務)は、首都圏(1都3県)の消費者の米の銘柄選択など購入状況を電子メールを利用してアンケート調査した。調査は7月に行われ11月に結果をまとめた。
 この1年間で購入した産地県は秋田県がトップで56.4%、2位が新潟県の50.3%だった。もっともよく購入した県は28.7%の秋田県がトップ、ついで新潟県が26.7%と続く。この両県で最頻購入産地県の6割を占める。
 回答を居住地別にみると、東京都居住者でもっともよく購入したのは、秋田県32.1%、新潟県29.1%。神奈川県居住者も新潟(28.2%)、秋田(27.2%)となっている。しかし、千葉県居住者では千葉県産が39.1%と秋田(21.1%)、新潟(18.0%)を抑えてトップとなった。また、埼玉県居住者でも自県産米は12.3%と秋田(29.5%)、新潟(26.7%)に続いている。
 首都圏でも千葉、埼玉では地産地消が広がっているようだ。
 一方、銘柄別にみると「コシヒカリ」ではもっともよく購入したのが「新潟県」(51.9%)、「あきたこまち」では「秋田県」(82%)と圧倒的に多いが、「ひとめぼれ」は「宮城県」(33%)、「岩手県」(30%)、「ササニシキ」では「宮城県」(30%)と分散している。
 回答者の購入チャネルは「スーパー」がもっとも多く56%、「生協」13%、「専門店(米穀店)」9%となっている。
 居住地別に購入チャネルをみると、「スーパー」利用率が首都圏でもっとも高いのは神奈川県(59.4%)。「専門店」は東京都(11.4%)、「生協」は神奈川県(17.3%)、「産直」は千葉県(10.9%)、埼玉県(10.3%)となっている。
 10kgあたりの購入価格は「3500円〜3999円」と「4000円〜4449円」が各19%でもっとも多い価格帯となった。平均は4093円となった。 (2003.12.18) )


社団法人 農協協会
 
〒102-0071 東京都千代田区富士見1-7-5 共済ビル Tel. 03-3261-0051 Fax. 03-3261-9778 info@jacom.or.jp
Copyright ( C ) 2000-2004 Nokyokyokai All Rights Reserved. 当サイト上のすべてのコンテンツの無断転載を禁じます。