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合計77剤に誤表示 農薬メーカー一斉点検 (8/5)   

 農水省は先月下旬、農薬の容器や包装に誤った表示があったと発表。メーカーに一斉点検を求めたが、その結果、新たに62剤の誤表示が見つかったと8月5日発表した。これで誤表示は合計77剤となった。メーカー数にして19社。
 カボチャ用の殺菌剤では使用時期の変更にともない5回だった使用回数を3回に減らさなければいけないのに表示は「5回」のままになっていたなどのケースがある。しかし5回使っても作物残留には影響がないという。そうしたレベルの誤表示が多い。
 とはいえ問題発生の可能性が皆無ではないため同省はメーカーに回収を、販売店には販売停止を求めた。 さらに今後はラベルを作成、または変更する時は製品の出荷前に独立行政法人農薬検査所にラベルを提出し検査を受けることを農薬登録申請者に求めた。
 「各メーカーとも社内全体のチェック体制が弱い。例えば登録者が登録変更をしても、それが製造部門などに伝わっていないといったことも多い」(同省農薬対策室)。このためラベル検査を受けないと出荷できないようにする。
 今回の誤表示は農薬工業会の会員70社による点検でわかったが、会員外のメーカー140社は同省が点検を直接指導している。
 誤表記の事例としては▽除草剤の適用対象からジャガイモをはずしながら表示を変えなかった▽ブロッコリーとハクサイの育苗期に使う殺虫剤を「生育期」と間違って記載したなどがある。
(2003.8.7)

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