JACOM ---農業協同組合新聞/トップページへジャンプします

農政.農協ニュース

亀井善之新農林水産大臣が就任会見 (4/1)

 3月31日に辞任した大島農相の後任に決まった亀井善之氏は、4月1日午後、皇居での認証式後に農水省に初登庁、記者会見に臨んだ。 亀井新大臣は、課題として「食料・農業・農村基本法」の理念の実現を上げ、そのうえでBSE問題、食品偽装問題など食と農をめぐるさまざまな課題が顕在化していると指摘、「消費者の視点に立った政策の再構築が急務」などと語った。
 食の安心の確保については「供給する側が努力を怠らないことがいちばん重要ではないか」と指摘。WTO農業交渉については「EUなどと引き続き連携して、現実的でバランスのとれた合意が得られるようさらに努力していきたい」。また、農協改革については3月末の「農協のあり方研究会」報告の方向について「時代の要請でもある。積極的に(報告内容が)実現できるよう努力していきたい」と語った。
 ただ、就任会見では「農林水産業は国の中心。総合的に(政策を)進めていく」と通り一遍の受け答えに終始した。大島氏の辞任にともなう後任の人選ではWTO農業交渉がヤマ場を迎えていることなどから、小泉首相は農政に精通した「即戦力」を起用する意向だったとされる。亀井氏は即戦力なのかどうか。会見でその点を問われた新大臣は「これからの私の仕事ぶりを評価していただきたい」と声を強めた。今後の手腕が注目される。
 衆議院議員当選7回。神奈川県選出。元運輸大臣。66歳。 (2003.4.10)



農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
webmaster@jacom.or.jp