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統合調印式で握手する 佐藤会長(左)、上野理事長(右)=東京・有楽町の農林中金 |
農林中金と山形県信連が統合することになり、5月12日、一部事業譲渡契約書に調印した。同信連は6月24日の通常総会、農林中金は同26日の通常総代会で承認を得るなどの後、11月4日に統合の予定。
すでに宮城、岡山、栃木の3県信連と統合。10月には秋田、長崎が予定され、山形はこれに続く6番目となる。いずれも農林中金が信連の事業の1部を譲り受ける方式で統合する。
調印式では農林中金の上野博史理事長が「系統信用事業が高い信頼を得るためには組織整備をさらに進める必要があり、これを機に山形県の信用事業がますます健全に発展することを期待する」とあいさつ。
山形県信連経営管理委員会の佐藤晴登会長は「系統信用事業は生き残りをかけた正念場を迎えている。統合を契機に一層の飛躍を図りたい」と決意を示した。
上野理事長と佐藤会長は契約書を交わした後、堅く握手。記者会見では佐藤会長が次のように語った。
農村は総兼業化が進む一方で農業生産法人が増えるなど、横のつながりがないとうまくいかない。農村を守るという基本姿勢で、助け合いの気風を育てていきたい。信用事業では大銀行と比べて遜色のない専門性を持たないと利用者を満足させられない。そのためにも統合に踏み切った。
なお、山形県信連は▽正会員32団体、准会員92団体(平成15年3月末見込み)▽資本金105億円▽職員128人▽貯金4505億円▽貸出金382億円(同県下のJA数は22)。
(2003.5.13)