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全員が65歳未満に
JA全国女性協新役員 (5/14)

新年度活動計画の重点を語る峰島歌子JA全国女性協会長。
新年度活動計画の重点を語る峰島歌子JA全国女性協会長。
 JA全国女性協は5月14日の通常総会で、地産地消運動や、女性のJA運営参画促進をさらに積極化するなどの平成15年度活動計画を決めた。役員選任では峰島歌子会長を再選したが、副会長の大蔵浜恵さんを含む理事7人と監事3人の全員が新任となった。
 昨年度の規約改正で全国組織役員の若返りを図って就任時65歳未満、任期は1期2年と決め、15年度から実施。このため会長以下全員が女性協発足以来初めて65歳未満となった。JAや県段階には65歳以上の役員がいるが、今後、各組織の規約改正も進むことになる。
 峰島会長は1期2年の規約について「私は就任1年ですが、男女共同参画にしても、やっと入口に到達したという感じで、これからが本格的な実践です。ものごとを定着させるには最低2年の任期は必要だろうと思います」と記者会見で語り、過渡期の2年目へ向け続投となった。
大蔵浜恵副会長
大蔵浜恵副会長
 活動計画では▽直売所とファーマーズマーケットの拡大など地産地消運動を推進する▽JA理事に女性組織枠を設けるなど参画目標数値の具体的実現を促進する、などを決めた。
 組織枠を設けるJAや女性理事は増えているが、さらにJAトップと女性組織代表者が一緒に学習する場を設け、共通理解と意識変革を図っていく。
 なお全国のJA女性組織数は998(14年末現在)。メンバー数は約114万人。農家数減少などで前年同期比約8万人減。
 新役員は次のみなさん。 会長=峰島歌子(JA千葉女性協会長)▽副会長=大蔵浜恵(JAしが同)▽理事=会沢テル(福島)、野口佳子(三重)、渡部澄子(愛媛)、上村キヨ子(熊本)▽フレッシュミズ代表理事=角田佐知子(群馬)、前田るい子(熊本)▽監事=佐藤啓子(宮城)今木紀和子(和歌山)、川添スミ子(鹿児島)。

 

若いリーダー育てたい 峰島JA全国女性協新会長

 JA全国女性協の峰島歌子新会長は5月15日、新年度の活動計画について「JAの女性理事は現在250人となり、総代も増えていますが、さらにJA運営参画を促進するには、その基盤としてJAの組合員であるという意識改革が必要なので女性の正組合員加入運動を今後も引き続き進めていきたい」と再任後の記者会見で次のように語った。
 組合員の高齢化とともに女性部も高齢化していますから、先を読んで若い女性の正組合員を増やし、その中から若い女性部役員を育てていく必要があります。リーダーが不足していますから、その点では量より質の考え方で若い層の意識改革に取り組みます。
 地産地消運動は、女性が地域で一番取り組みやすい活動ですし、生産者の主婦も消費者ですから、地域住民と一緒になって食の安全安心を求めていきます。
 この運動は学校給食に安全安心な食材を提供していくことにつながり、さらに食育につながります。
 地域の農産物や食文化を通じて、次世代に本物の味や食の豊かさ大切さを教えることに広がっていく地産地消運動に、さらに力を入れます。

(2003.5.16)


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