JAのローン貸出を伸ばすために「ローン企画室」を新設するなどの機構改正を農林中金が6月20日発表した。室と部の新設など10項目だが、ほとんどは7月1日付けで実施する。
「JAバンク指導部」の新設=推進統括部の中のJAバンク指導統括室を独立させる。JAバンクの企画機能を強化し、平成17年4月のペイオフ解禁に向けてJA経営の体質強化を促進する。また新設部内に「体制整備指導室」を設置し、貸出審査などについてJAの体制整備に取り組む。
「系統事務企画室」の新設=総合事務部の中に新設し、JAの事務体系整備や事務指導などを専担する。
「ローン企画室」の新設=JAの収益向上の柱としてリテール(小口金融)部門の強化をねらう。
「系統システム基盤対策部」の新設=JAバンクの全国統一電算システムであるジャステムシステムの更改(22年度を想定)を実効的に行うことを目的に、次期ジャステム対策を専担。
「審査第一部」と「農林部」の新設=農業部、水産部、森林部の審査機能を分離・独立させて「審査第一部」に一元化。また農業部と森林部を統合し農林部とする。9月1日付け実施。
「審査第二部」の新設=国際審査部と法人審査部を統合する。新設部内に専門的な「市場性信用リスク管理室」を新設する。
営業第八部と第九部の統合=6月30日付け実施。
システム部の「システム企画部」への改組=システム企画・管理機能などに特化する。開発・運用機能は子会社の農中情報システム(株)を一層活用する。 (2003.6.24)