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2年連続値下げ アラジンは大幅 15肥料年度 (6/20)

  平成15肥料年度(7月〜16年6月)の7主要品目価格を引き下げるとJA全農が6月20日発表した。値下げ幅の最も大きいのは全農ブランドのヨルダン肥料アラジンで6.36%。最小は高度化成(機能)0.4%となっている。硫安など窒素質肥料は据え置きだが、全体として2年連続の値下げとなり、下げ幅も前年より大きい。
 アラジンは同一成分の国産化成肥料と比べ20%安で供給してきたが、7月からは目標の前倒し実現で25%安となる。実額でトン3000円下がる。一般高度化成は0.46%下げた。
 メーカー各社はイラク戦争による燃料コストの上昇や環境対策費の増加などから値上げを求め、交渉は難航したが、全農は合理化努力による吸収を主張。
 結局、化成肥料は製品を運ぶトラック運賃の軟化傾向を反映。また海外原料部分も円高を織り込んで値下げした。為替レートは1ドル116円を見込んだ。
 14肥料年度のアラジン取扱量は約9万トン(見込み)だったが、15年度は10万7000トン(普及率10%)を計画。引き続き農業生産資材コスト削減の最重点品目とする。また大規模経営などの担い手農家には「10トン車満車直送」という条件を設定して拡大を図る。 (2003.6.24)



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