卒業後は帰郷して農業を活性化させたいという志が高ければ、筆記試験なしで合格となる明治大学農学部農業経済学科の別枠入試が、今年も募集地域を北海道と九州に限定して行われる。
出願書類の請求は７月25日まで。「地域農業振興特別入学試験」といい、地域農業のリーダーを育成するため一昨年導入した。
初年度は受験生の住所や卒業後の活動拠点を北海道に限定。16人が受験して７人が合格。昨年は九州にも広げて10人ずつが応募、６人ずつが合格した。
今年も北海道と九州から５人ずつを募集。資格は高卒者または大学入学資格検定合格者で年齢制限なし。出願は９月１日から。第一次試験は９月24、25日に札幌、熊本両市内で。特別講義を受けての、それに基づくグループ討議や個別面談など。
明治の農学部には４学科あるが、学生の出身地は首都圏が多い。このため学んだ知識を農業地帯で活かす“Ｕターン学生”を求めて学生数の１割ほどをこの特別入試で選考することにした。
その結果、一昨年は北海道の美幌農業高校から創立以来初の東京六大学合格者が出たなどというエピソードも出ている。
問い合わせ先は、神奈川県川崎市多摩区東三田１−１−１、明治大学農学部アドミッションズ・オフィス。電話０４４（９３４）７５７０・７５７１。 （２００３．７．８）
