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青果物流通経費の調査結果まとまる 農水省 (7/10)  

 農水省は、7月10日に「平成14年青果物流通経費調査結果の概要」を発表した。この調査は、東京都区部に所在する小売業者、仲卸業者および全国の産地の集出荷団体を対象に、青果物の流通段階別の価格形成と経費を事例的に調査したもので、調査期間は、平成14年11月の1ヶ月間。
 対象品目は、だいこん・にんじん・はくさい・キャベツ・ほうれんそう・ねぎ・ブロッコリー・レタス・きゅうり・かぼちゃ・なす・トマト・ピーマン・たまねぎ・みかん・りんご・かきの17品目となっている。
 調査対象17品目の集出荷段階における10キログラム当たりの販売収入(卸売価額に、卸売会社が集出荷団体に対して支払う荷主交付金・出荷奨励金およびその他の収入を加えたもの)は1619円で、集出荷・販売にかかる平均経費は583円と販売収入の36%となっている。
 一方、生産者の受取価格(生産者庭先価格に生産者が行う選別・荷造にかかる労賃を加えたもの)は、1113円で、販売収入に占める割合は68.7%となっている。
 販売収入に占める生産者受取価格の割合を品目別に見てみると、たまねぎ(44%)、にんじん(46.9%)を除いて、おおむね70%前後となっている。
 仲卸業者の総経費(仕入原価を除いた経費)は、仲卸販売金額の10.5%を占め、その内訳は、給料手当てが57.4%、管理経費23.4%、販売経費が18.6%となっている。また、小売業者の小売経費は小売販売金額の26.8%を占め、その内訳は、給料手当が60.3%、管理経費が29.2%、販売経費が9.5%となっており、いずれも人件費のウェイトが高いことを示している。
 主な品目の流通段階別価格(10キロ当たり)は、
 だいこんの場合、1.生産者受取価格762円、2.卸売価格1052円()、3.仲卸価格1159円()(に対して110.2%)、4.小売価格1454円()に対して125.4%。
 キャベツの場合、1.が727円、2.が1052円、3.が1117円(同108.5%)、4.が1472円(同131.8%)
 トマトの場合は、1.が3646円、2.が5028円、3.が5398円(同107.4%)、4.が6786円(同125.7%)
となっている。
 なお、この調査の詳細は農水省ホームページ(http://www.maff.go.jp/)の「統計データ」で公表されている。 (2003.7.23)


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